domenica 7 dicembre 2008

ALTRA CULTURA 文化生活大国へ

7  December     Pearl  Harbor の日に思う

文化生活大国への変身

提案 日本娯楽小説を翻訳して世界へ

今日は12月7日 何処かの国がギャーギャー騒ぐ真珠湾攻撃の日、欧州人からはあまり言われた事が無いが。人に言えないが、告白すると未だに私は何故パールハーバー夜襲突然攻撃が悪いのか分からない。「日本時代小説の色々な戦物語に書かれているし、奇襲戦とは一つの戦略だし〜どこが悪いのかな〜」とぶつぶつ文句つけたら 子供に言われた「古代ローマ軍が夜襲奇襲は卑怯な行為と考えていた、それが近代まで受け継がれ、西洋的現代史の常識になっているの」だそうだ。いくら言われても70年以上前にはまだ武士道精神が残っていた頃で西欧は遠く、当時の国際状況知識度は超低かったはず、今でさえ読めてない有様なので私にはピンとこない、これが文化の違いと言うものかな、どうしょうもない(内緒)。

今日本語を勉強する若い外国人は多い、そこでそろそろ彼らに活躍してもらい日本文学のジャンルのなかのエンタメ的な小説やエッセイを翻訳し始めても良い時期が来たのではと思う。すでに漫画を翻訳する若者達も増え始めた。ミラノでは日本語科を卒業した人達は就職先が無く、仕方なく英語を扱う仕事に就いた人が結構いた。昔私がヴェネッツアでグラッフィク工房勤務のあい間にCa Foscari日本語学科の卒論を手伝った生徒達も最後は英語の先生になってしまっていた。でもあれから時代が変わった、非常に変わった。  翻訳の専門では無いので細かい行程は分からないが 最初は一人(ネイテイヴ日本語)が日本語から翻訳し、その後は日本語研究者の各国ネィティヴが相互に検討しつつ翻訳完了する二人三脚方式ではどうだろう。安上り方式なら、最初英語にして、それから各国語に翻訳。

もちろん純粋文学の翻訳はこのまま進めていくのだが、気晴らし的な(失礼)日本娯楽小説も捨てた物ではない。

私がファンなので言うわけではないが、柴錬などきっと上手に翻訳できたら人気がでるだろう。忍者小説 山田風太郎、柴田錬三郎等、軽い楽しい怪しげなファンタジーな世界を今人気のある漫画家にイラストを描いてもらい、挿入すればきっと受ける、かつ庶民的なプライスで。登場人物の時代が理解しやすい様に時代考証的な当時のイラスト、日本地図や政治形態説明図とか人物,時代解説を付けたせばよい。今フランスでも読まれている漫画「子連れ狼」は最後の頁に徳川幕府等の解説辞書付で解り易い。武蔵を描いた SAMOURAI 漫画「ヴァガボンド」も売っていて楽しい。十年以上前にミラノで買った吉川英治の小説 宮本武蔵のイタリア語訳は10cm 位の厚さの本でびっくりした思い出があるがイタリアでは人気があった。今フランスの子供達が FNAC や Virgin でサムライ漫画や「BLEACH」等を床にぺタッと座り込んで読んでる姿は本当にかわいい。

漫画がこれだけ若い人達に受け入れられるのだから、ちゃんばら時代小説、忍者小説などきっと面白いのではと思う。今がチャンス「鉄は熱いうちに打て」の如く、日本娯楽時代小説も漫画と一緒に世界に飛んで行くといいな。