giovedì 24 luglio 2008

GUERRA SI, GUERRA NO   戦争 YES, 戦争 NO 

SI vs NO = NI        New Key Word     " NI "

Marco Panara

1990年10月31日付        La Repubblica

Guerra si, guerra no il dilemma di Tokyo
L'invio di truppe tocca uno dei nervi scoperti del paese : il passato militarista.
Il piano di Kaifu divide il Giappone
戦争YesかNoか政府(東京)の悩み、派兵はこの国が過去に軍国主義だった痛い神経に触る、海部の戦略案は日本を分割
I carri armati di Saddam Hussein hanno risvegliato il Giappone da un letargo lungo 45 anni, ma il Giappone non vuole andare alla guerra.サダムフセインの戦車は日本を長い45年間の冬眠から目覚めさせた、しかし日本は戦争に行きたくない。

マルコ記者のこの記事が載った頃はイタリアも戦争への賛否両論が激化。しかし戦争反対論者をどんどん隅に追いやるメディア操作も激しさを増します。反対論者は現実を見ない空論とまで言われ、平和論者 ( PACIFISTI )は笑い者にまでなり始めました。

隣のフランスも最後まで反対してましたが、、ある日突然コロッと意見を翻し、ホントに1日で報道が正反対になり、これにはあっけにとられ、見ていた方がビックリ仰天。

イタリアは結構長く嫌だ嫌だと言い続け、日本の様子もじーと見ていました。そんな様子は米国をイライラさせべーカー国務長官が頻繁に欧州に飛んでくるので、しかたなくイタリアは空軍の支援出動準備を整え始めました。



上は1991年6月26日のCorriere della Sera - Miriam Verriniの記事の写真。日付が少し飛んでしまいますが、半ページにわたる日本と仏首相との口喧嘩の記事で海部とクレッソン両首相の大きな写真の組み合わせが面白かったので一緒に載せます。

例の日本をアリだのシロアリとヒステリックに言い放ったフランスの新首相 Edith Cressonを迎え、日本がイライラしているのが面白半分にからかわれている説明です。イタリアではにやにやしながら日本と仏のこの喧嘩を楽しんだ様です。こんな時は外交上のベストチャンス、フランスを相手にしているのですから日本は「終わりは寝室で話し合います」又は「ベッドのなかで仲直りしたい」とかの粋な広報外交ジェスチャーをアッピールすれば良いのに機会喪失(子供っぽいイメージの首相だからこそ出来る戦略)ここで私には、おかしなイメージが頭に浮かぶ、マダム クレッソン家の広い庭で寅さんが「はーい いらっしゃい高性能 ! 高品質 !」と日本ハイテク製品の叩き売り中、人は良いが鈍感な寅さんはこの家の主が息子達の麻薬や失業問題等で非常な悩みと経済的な苦労を抱えているのを知らない。マダムは寅さんを庭からたたき出してしまいたい、寅はマダムの悩みや愚痴を聞いて相談にのってあげられる事に気がつかない、、隣近所の人達も寅さんが嫌いではない、、、、しかし、、このままでは、、、

TVNewsではテキサスでブシュ父や各国代表と馬蹄の輪投げゲーム?で(日本で練習してたのかな?)独り勝ち「ホントに一国の首相と言うよりBambinoだ!」と言われていた。

そしてだんだん GOLDEN BOY 又おしゃぶりとおむつの赤ちゃんが日本のカリカチュアとしてメデイアに出始めます。もっともこの前はYESか NOかはっきりしない意見のNIか、どもりで何を言っているのかさっぱり分からない人のカリカチュアだったので、まだBABYの方がましかな? 後に写真家のToscaniがタバコの火を肌に付けられて火傷や傷を受けた赤ちゃんの写真を「赤ちゃん受難の時代」と発表し、彼のBenetonの広告写真と同じく見る人にショックを与えていました。

アラブよりかイスラエルよりかはっきりしない態度はお金次第(経済状況)で誰とでもつきあう売春婦とも陰口され、とばっちりが着いたばかりの日本女性に「Puttanaって地下鉄で言われたけど、何ですか?」あわてて「あなた個人に言ったのでは無く、今の日本政府への批判だから気にしないで」と説得するのに苦労しました。イタリアたこ(piovra=mafia)と対決するリカータ役の男性俳優 Mezzogiornoはインタビューで、すすんで「僕は売春夫ですよ」と嬉しそうに言ってました。

湾岸戦争中メディアでは多くが暗号的な言葉やメタファー等で表現されたので、遠方からキャッチするには難しい、、でも他の国々はちゃんと理解していたので、やはり探知レーダーは高品質の方が目的達成の早道かも。