venerdì 18 aprile 2008

FASCINO DEL CINEMA いっしょに映画で癒されよぅ〜

LOUIS MALLE

「私にとって真の教育とは自由と言う物の上手な使い方を教える事にある」

そこで彼のお言葉に甘えて自由に映画を堪能しましょう。極めて自由に、、湾岸戦争中にTVに放映されたルイマルの作品をイタリア人と共に癒し映画として、、


FUOCO FATUO      鬼火   1963年
モーリス ロネのアランが適役。彼がアルコール中毒で入院しているベルサイユの療養所、彼の部屋の暖炉の上が映る、このシーンは意味深で効果的ですね。あと路上で財布(身分証明)を落としアイデンティティを失いそうになるヶ所。 友人から「いつまでも子供のままではいられない、アラン ! 大人になるんだ」と公園で忠告されるシーン。又友人の家で食事をしていて東洋のエロティシズムを語り合う場面。これらが自由な 日本の青春キーシーン。アランのイメージはつい後日の三島の姿とだぶってしまう。

ARRIVEDERCI RAGAZZI さよなら子供たち 1987年
時代は1944年、11歳の少年ジュリアンとボネ少年の物語。竹馬が珍しい(昔羊飼いが使用)。学校仲間と森でゲーム(一種の宝探し)をして遊ぶ、結局ジュリアンが宝を探し当てる、ふと気がついて回りを見ても誰もいない、ひとりぼっち、ここが大事なシーン。ヒントは一種の文明として文化や経済に秀でて、そして戦争をしない(映画は戦争悲劇)そんな子供(日本)にはただ無音の孤独が待っていた、誰も到達していない、分かってもらえない世界、だが人類が探すべき宝は獲得した。(ルイマルは「沈黙の世界」に出演したコストーの友人でありコストーは日本が大好きだったので彼から日本の実体を聞いていた)

お母さんから乳離れ出来ない年頃のジュリアンが質問「ママ 僕たちユダヤ人なの?」母親はあきれて「 Ma ! ci mancava anche questo それじゃーふんだりけったりだわ 」と怒る。

この予告編シーンがたびたびTVに出現(近日TV放映予定の為)これが馬鹿受け、湾岸戦争の時ふんだりけったり状態の日本を良く表現していた。見ていた私も可笑しくてついプッーと吹き出してしまった。ちなみにその後母親は「お父さんは自動車をつくっているのですよ」とジュリアンに説教する。(注: 映画は悲劇)ついでにビッコの告げ口悪ガキをユダヤ系金融と権力の亡者にたとえましょう、この方が癒し力が強くなります。その他沢山の含みシーンあり。ただ忘れたくないのは、この映画のユダヤ人狩りがいつか日本人狩りにならない様 賢く生きぬく宝探し。

IL DANNO  ダメージ   1992年
ビノシュが演じるアンナという女性(愛すと破滅の道をたどる)を中心にジェレミー アイアンズが演じるスティーブン夫婦とその息子の三角関係。何せイタリアはあの当時は三角関係的な恋などにビリビリしていましたから、強い感動。妻のイングリット役を演じたミランダ リチャードソンが助演賞(慰めで賞)彼女はアンナの前ですっかり影が薄く美人なのに魅力のない女そのもの。さて監督の助言どうり、自由にさせていただいて、アンナ(日本),スティーブン(英国又は欧州),彼の妻イングリット(英国),彼らの息子マーティン(米国),と思いこんで堪能しましょう。アンナの告白は日本のいざなぎといざなみ兄妹までも連想して、では内緒に そっと見ましょう。

Anna dice 「 Ho subito danno. Le persone danneggiate sono pericolose. Sanno di poter sopravivere.....」